卒業して1年

もう3月で、外に出れば、花束を持ってる子や袴を着ている子を見かけます。

梅も開花し、桜も膨らんでいます。

 

卒業してからもう1年が経つわけですが、一応非常勤講師はしながらも、まともに就職せず、こもって作品を作るというこの1年どうなることやらと不安を抱えつつも、それなりに人と出会いました。
学校という社交場がない分、自分からそういう場に行かなければならなく、行くと、美術について考えてる人はたくさんいらっしゃって、いろんな情報が飛び交っていました。
まったく外に向けてアンテナを張っていなかった私は、知らないことが多くて、いかに学生の時は自意識過剰で他人に興味がなかったかを知りました。
そしてそこで得られるものはとても興味深くて、みんなそれぞれの土俵で頑張ってるのがとても素敵でした。

 

特に興味を持ったのは「場」をデザインするというものでした。

人が集まる場、何もないところにそういう人が交流する「空間」というものを作るということが、実体があって手で持てるようなものをずっと作り続けていた私にはとても新鮮でした。雰囲気づくりの空間芸術については興味がもともとあったのですが、それは「囲む」ものであって、人が集まるには人が作り出す会話が必要でそれをデザインするというのが面白かったです。

 

そしてその「空間」は「縁」に変換され、またつながりが広がるのがとてもうれしく思いました。 「空間」を作るには人が集まらなければならないのですが、その人が集まるきっかけ作りのために美術があるのかなとも思います。

 

ただの日記となりましたが、もっと人と関わり、自分を見直しつつ、公募や個展に向けて、じわじわ力をつけたいと思います。