SICF17 受賞者展とワークショップ

SICF17受賞者展のレポとワークショップのレポです。

 

 展示の方は、内容は昨年9月のギャラリー恵風で行なったものと同じなのですが、少し見た目を改良して展示いたしました。

昨年の展示では四角い形のワタの天蓋を展示していたのですが、あれはワタの種をイメージしていたので、やはり丸いのがいいなと思い、なんとか円形の筒状に持ってこれました!天井も高く、圧迫感もそれほどない状態で展示ができたので大変良かったです。

内側に写る影も円形のおかげで綺麗に見ている人たちを包む形になりました。中にゆっくり滞在してくださる方もいて大変嬉しかったです。

今回は見ていただいてる方にゆっくり自由に感じてイマジネーションを膨らましていただきたかったので、作品についての解説を大分控え目にしていました。

何かを感じたり、想像したりしていただけていると幸いです。

 

 あとスパイラルという色々な方が来てくださる場所のおかげで、新しい出会いもあり、大変楽しく過ごさせていただきました。やはりたくさんの方に見ていただき、イメージしたり、楽しんだりしてもらいたいなぁ。という気持ちがさらに強まりました。

 

 ワークショップの方ですが、小さいお子様から大人の方まで幅広い層にご参加いただき、私についても知っていただきましたし、漆についても知っていただきました。そこから内容についてなのですが、「10000年経っても腐らない手紙」というタイトルで、漆を染み込ませた10000年経っても残る紙に文字を書くのですが、10000年後の自分が確実に生きておらず、予想もつかない時代のことを考え、文字を残すということに、色々な考えをめぐらして頂けたかと思います。平安時代の日記のようなものでも重要な史書として扱われてるので、もしかしたらみなさんの何気無く書かれたものも、残っていれば重要な扱いを受けているかもしれません。文字も果たして使われているのか、紙も存在しているのだろうか。とイメージしてもらうことがこのワークショップの目的でした。

 作業としては文字を書くだけなのですが、みなさんの中のイメージを聞いているのが楽しかったです。時間の関係上深くディスカッションできなかったのが悔やまれます。家に届いた作品を見て、また思いを馳せて頂ければと思います。